HTML HELPを作ろう 第1回
この文書は執筆時点(2004/後半)での知識を基にしており、現状とあっていない可能性があります。
第1回
HTML Helpとはchmという拡張子で現在のWindowsシステム全体の標準形式だ。
もちろん.Netフレームワークでも対応されていて、非常に簡単に利用することができる。
昔のWin Helpという形式はrtf(リッチテキストフォーマット)をベースに組み立てる形式であったのだが編集が面倒なのとHTMLの可用性の高さから
IE4の時代(Win98の時代)に置き換えられた。
当初はchmを読めない環境などもあったが、現在はまったく問題ないレベルになっている。
今回から3回に分けてHTML Helpの作成-.Netアプリケーションへの組み込みという流れで追っていきたいと思う。
まずはじめにHTML Help Wokshopというツールを入手、インストールしなくてはいけない。
入手方法は以下の3つ
1.Visual Studio 2003に添付のHTML Help Workshopを利用する。
2.Office Resource Kit添付のものを利用する。
http://www.microsoft.com/japan/office/ork/2003/tools/BoxA02.htm
Office 2003 Editions リソース キット > ツールボックス > HTML Help Workshop (英語版)
このリソースキットをインストールすると既定でC:\Program Files\ORKTOOLS\ORK11\TOOLS\HTML Help Workshopにインストーラがインストールされます。
3.Html Help 1.4 SDKをダウンロードする
http://msdn.microsoft.com/library/default.asp?url=/library/en-us/htmlhelp/html/hwMicrosoftHTMLHelpDownloads.asp
次にHTMLを作成する。
最終的なHTMLのイメージを意識しながら作業するといいのだが、
今回は私のツールをネタに進めていくので上記の画像のような構成を思い浮かべてほしい。
この場合に作らなくてはいけないHTMLのファイルは11~13ファイルになる。
通常のファイルと違いフォルダ(Headingという)にもHTMLを割り付けることができるの、割り付けるか、割り付けないかで11~13を選択できる。
今回の場合には使い方にはインデックスを作成し、画面の説明にはインデックスを作成しないことで12ファイルを作成することにする。
さて大体の構成が固まったのでHTMLを作成することにしよう。
HTMLを作成するときに注意しておくべきことがある。
・UTF-8で作成しない。
→UTF-8で作成したところで強制的にShift_jisで読み込まれてしまうために化けてしまう。
・XHTMLで作成する場合にXML宣言を記述するとワーニングが出る
→気にしないで問題ない
・ヘルプのナビゲートは別途作成するので、小さな単位のHTMLを作成するように心がける
→上へ戻るボタンなどのナビゲートに関するアイテムを配置する必要は基本的にない。
以上の3点だ。
本来今回はXHTML(UTF-8)で作成しようと思っていたのだが、Shift_jisで読み込まれるのでは仕方ないのであきらめて、今回はShift_jisにした。
HTML Help Workshop自身がWindows 98時代の古いアプリケーションな為きちんとUTF-8に対応できていないのだろう。残念だ。
ちなみに現在のMSDNライブラリが使っているHelp形式はなぞのHTML Help2形式らしいが、これらを提供する計画は破棄されてそのままである。今後のロードマップはいまだ見つからずどうなるかわからない状況のままである。