System.Net.Mail問題その4
この文書はVisual Studio 2005(.NET2.0)をベースに記述されています。それ以降のバージョンや、あなたが読んでいる時点では変更されている可能性があります。
これまで考察してきたとおり、System.Net.Mailは日本で不特定多数にメールを送るにはやや問題があると言うことは理解していただけたのではないでしょうか。
ただこの結論はあくまでも日本の事情によるところが大きいだけで、諸外国での事情は一切わかりません。
また出来うることならばUTF-8またはUTF-16なメールが常識になってくれたほうが楽なのですが、なかなか世の中そうじゃないから面白いわけで・・・
メールは非常に複雑な要件を持っており、RFCもさまざまな影響をしあっています。
SMTP(RFC2821), MIME(RFC2045多数), SMTPAuth(RFC2554), SASL(RFC2222), POP before SMTP(RFC2476), APOP(RFC1460), SMTP over TLS(RFC2487), TLS(RFC2246), ・・・
#調べて書き残していると突っ込まないで(^^;;
とりあえずシステムで実装するSMTPには、さまざまなクライアントでの利用局面を除外しても良いようなパターンが多く、Webサーバで実行するようなパターンが一番多いのではないでしょうか。
その意味で、シンプルなSMTPと、MIMEの部分サポートを行ったWankuma.Net.Mailを提供することにはそれだけの意義があると思っています。